この記事では、仙台市の夏のお祭りである、仙台七夕祭りの歴史や特徴について、七夕飾りの意味や前夜祭の花火大会の打ち上げ場所等をまとめていきます。
①仙台七夕の歴史がわかる。
②仙台七夕の特徴や踊りの有無がわかる。
③仙台七夕前夜祭の花火大会についてわかる。
仙台の三大まつりと言えば…
春の「青葉まつり」夏の「仙台七夕まつり」冬の「仙台光のページェント」
今回はこの中から「仙台七夕まつり」について、その歴史や特徴を踏まえて、どう楽しむべきなのかを解説していきます!
次で詳しく紹介しますが、仙台七夕といえば、吹き流しの飾りです!
それがお家で作れたら、飾れたら、めちゃめちゃ楽しいじゃないですか!
こちらは本物の仙台七夕飾りを作っている紙屋さんが販売しているものなので、かなり本格的です。
子どもだけじゃなく、大人受けも間違いなしです☆
仙台七夕祭りはどんな祭り?特徴や盆踊りはあるの?
仙台七夕の最大の特徴は、やはり七夕飾り(笹飾り)です。
仙台駅から伸びるアーケードに所狭しと飾られる豪華絢爛な七夕飾りは圧巻です。
仙台七夕の七夕飾り
〈仙台七夕の七夕飾り〉
吹き流しと呼ばれる飾りは、地元の商店や企業・学校などが時間をかけて手作りで、自分たちのデザインで作成をしていきます。
その飾りの内容は当日まで企業秘密となっており、8月6日の朝8時頃から飾り付けが行われます。
そして、その豪華さを競い合い、各商店街ごとに金・銀・銅と賞を付けられることになります。
(飾りの根本に金、銀、銅の各賞のプレートがつけられます。)
企業ごとに個性があり、シックなもの、カラフルなもの、一つ一つを丁寧に見るとこだわりが感じられ、とても素敵です!
大きな笹飾りは難しいですが、下で紹介する、七つ飾りは自分でも折り紙等を使用して作ることができます。
仙台市の幼稚園や小学校でもイベントの一つとして作ってみるところもあるようですよ。
仙台七夕の踊り
夏のまつりの踊りと言えば、盆踊りですよね!
仙台七夕では、勾当台公園市民広場の裏あたりにある「つなぎ横丁」が「踊りましょう通り」となり、「やりましょう七夕踊り・盆踊り」が開催されます。
仙台人にはおなじみの、島倉千代子さんの「七夕おどり」に合わせて踊ります。
飛び入り参加も大歓迎となっています。
仙台七夕の七つ飾りの意味や願いまとめ
2でも少し触れましたが、仙台七夕の伝統には笹飾りのほかに、七つ飾りもあります。
〈七つ飾り〉
・短冊(たんざく)…学問や書道の上達
・紙衣(かみごろも)…病気や災難の厄除け、裁縫の上達
・折鶴(おりづる)…家内安全と健康長寿
・巾着(きんちゃく)…商売繁盛
・投網(とあみ)…豊漁・豊作
・屑篭(くずかご)…清潔と倹約
・吹き流し…織姫の織糸
※仙台七夕の七つ飾りの詳細ページで作り方のムービーも公開されていますし、制作ガイドブックもあります。
こちらには型紙もついているので、誰でも型に合わせて簡単に作ることができますよ。
参考:仙台七夕の七つ飾り
これらの飾りを作り笹に飾ると、それだけで立派な仙台七夕飾りが完成です!
ちなみに、お家で七夕を楽しみたい方には、ネットでも笹や飾りを購入できるようです。
笹はフェイクなので、1度購入すると、毎年飾ることができます。
クリスマスツリーのような感じでしょうか。
仙台七夕の歴史と8月開催の関係は?
私たちが良く知っている七夕は7月7日ですよね。
織姫と彦星が1年に1回だけ会える特別な日…。
私たちは短冊に願い事を書いたり、七夕飾りを作ったりする日になっていますよね。
この七夕は、かつては旧暦の7月7日のことでした。
ですので、現在の新暦で言うところの8月15日前後を指すことになります。
〈仙台七夕の歴史〉
江戸時代:伊達政宗公が七夕に関する和歌を8首詠む
明治6年頃:旧暦から新暦に変わる頃から不景気を理由に衰退
昭和2年:商家の有志が七夕飾りを復活させる(ここから8月6日実施)
昭和18年頃:第二次世界大戦の影響で七夕衰退
昭和21年:一番町通りに52本の竹飾りが立てられる
昭和22年以降:現在の仙台七夕に近くなっていく
このように、仙台七夕は江戸時代にはすでに旧暦7月7日で始まっていた行事であるので、現在も同じころの日程行われているのです。
仙台七夕は、8/6~8なので、仙台の人に「七夕はいつ?」と聞くと、この祭り時期の「8/6~8」と答えが返ってくることが多いですよ。
ちなみに、東北の他県の夏のまつりもほぼ同日程で行われています。
仙台七夕の花火打ち上げ場所はどこ?花火大会の人出は?
仙台七夕の前夜祭と言えば、花火大会ですね!
仙台の地元の人も、仙台七夕のアーケードは見に行かないけど、花火大会だけは見に行く、という人も多いのではないでしょうか。
観客数も年々増加していて、平成18年には55万人を超えているようです。
最近の観客数だと、
2019年:47万人
2020年:中止
2021年:LIVE配信のみ
(仙台市内複数個所で5分程度の打ち上げをYouTubeにて配信)
2022年:45万人
ピーク時からは少し少ないですが、コロナ前の観客数に戻ってきているみたいですね!
2023年はもう少し増えるかもしれませんね。
〈仙台七夕花火大会の打ち上げ場所〉
〇東北大学川内キャンパス内
→年によって打ち上げ場所は100mくらい移動になったりもしているようですが、エリアとしてはほぼ同じところです。
〈アクセス〉
・最寄り駅
地下鉄東西線の国際センター駅、川内駅
※これらの地下鉄の駅は、出入り口の規制が入るので、有料観覧席のチケットを持っているかどうか、や、時間帯で閉鎖されるところもあります。
前もってパンフレットでも案内がされるので、時間の予定もしっかり立てて事前確認をしてから行きたいですね!
・自家用車
仙台駅周辺のコインパーキングを利用
→そこから地下鉄を利用する
※花火の打ち上げ場所周辺は交通規制が多く、基本的に車では近づけません。
少し離れた仙台駅周辺に駐車して、移動するのがおすすめです。
打ち上げ場所は少し高いところから上げられるので、仙台の街中であれば、ビル等で隠れなければ見られる範囲は結構広いです。
あえてその日は、街中のビルのレストランや展望台を使うのも選択肢の一つになるかもしれませんね。
仙台七夕の雨のジンクスって知ってる?
まつりやイベントがあると、大体ジンクスもついて回りますよね。
仙台七夕にもジンクスがあるのはご存知でしょうか。
それは「仙台七夕の期間中、一度は雨に降られる」というものです。
仙台に住む人であれば実体験として感じている人も多いかもしれませんね。
OH!バンデスに出演している気象予報士の小杉さんも2019年8月にYahooニュースで過去の統計を出してくれていました!
1981年~2010年の8月6日~8日の3日間、それぞれ雨の割合を調べてみると、約3割が雨だったようです。
まつりの開催が3日間あって、それぞれ3割ずつ雨の確率があるなら、どこか1日は雨が降るのも納得ですね…。
参照:宮城の一大イベント 仙台七夕まつり 今年も“雨のジンクス”健在?
今年の8月はお天気はどうでしょうね。
日程が近くなったら、ぜひ天気予報も気にしてみてくださいね。
親子でてるてる坊主を作ってみるのも楽しそうです。
2023年の仙台七夕まつり、ならびに、花火大会の開催予定・内容についてはこちらで紹介をしています。
合わせてぜひご覧くださいませ。