この記事では、3歳からできる料理のお手伝いについて、包丁の練習とともに親がすべきこと、配膳のお手伝いで子どもの成長への期待できることをお話していきます。
子どもへのお料理のお手伝い、どれほどさせていますか?
一緒にお料理のお手伝いをさせるとしたら、晩ご飯の時間帯でしょうか。
私もそうですが、夕方以降は結構戦争です…。
ご飯作る、食べさせる、片付ける、お風呂に入れる、寝かしつけ…。
私も16時くらいから21時くらいは、本当に毎日時間と闘いながら生きています。
調べると、子ども向けのレシピ本も結構ありますが、今回私が紹介するのは、レシピらしいレシピではありません!
スタートはそれでいいんです!
最初から難しいことはできませんから…(^^)
詳しくは下で紹介していきます!
3歳で料理の手伝いレシピはどんなの?
まずは、3歳でもできるお料理を紹介していきます。
とは言っても、すべての工程を子どもにやらせるわけではないので、正直、レシピはなんでもいいんです!
あまり難しく考えずに、今日の晩御飯を一緒に作る、とかでも全然大丈夫ですよ。
【3歳におすすめの料理のお手伝いの工程例】
・レタスをちぎる。
→サラダにしてもよし、付け合わせにしてもよし、パンにはさんでもよし。
・きのこ類を手でばらばらにする。
→しめじはわかりやすいですが、マイタケやエリンギもおすすめ。
・調味料を混ぜる。
→味付けに何が使われているのかを見せられるのもおすすポイント。
計量カップ等に砂糖や醤油など全部入れて混ぜてもらえば、その後のお料理も楽ちん。
(砂糖や味噌などは溶けにくいので、子どもに混ぜ混ぜしてもらうと、何気に助かります。)
・サラダの盛り付け・飾り付け
→レタス・コーン・トマトなど、事前に並べておけば、危なくなくできる上に、やった感が強く感じられる。
自分で盛り付けた(作った)ものは美味しく感じられるマジックがあるので、あわよくば、あまり野菜が得意ではない子にも食べてもらえるかも☆
3歳から料理を一緒にするのがおすすめの理由☆
お料理のお手伝いがなぜおすすめかと言うと、生活に直結した分野であり、これは幼稚園・保育園でも小学校でも教えてくれない分野だからです!
「お手伝いをしましょうね」というよくある声掛けはしてくれるかもしれません。
でも、包丁の正しい使い方、野菜や食材については1つ1つ丁寧には教えてくれません。
しかし!
こういった知識があることが前提になった問題が中学入試で出題されることもあるんです。
勉強として教えるのではなく、日々の暮らしの中の当然知っているべきこと(一般教養)として、ぜひママパパからお話をしてあげてくださいね。
3歳の料理で包丁の練習もさせてみよう!
包丁を使ったお手伝いもおすすめです。
子ども用の包丁は、100均でも購入ができますし、子ども用品の取り扱いのある店舗でも購入をすることができます。
最初の最初はプラスチック製の物をおすすめします。
「刃の部分は絶対に触らないよ」と約束をしても、最初のうちはほぼ必ず触ると思います。
落としたり、振り回したり、しまいには口に入れてしまう(ペロッと舐める)可能性も否定できません。
初めからステンレスやセラミック刃だと、「切れる」包丁なので、危険が伴う可能性があります。
ですので、初めて持たせる包丁は、練習用として「切れない」プラスチック製の物がおすすめですよ。
私個人としては、最初の「切れない」包丁に関しては、結局「切れない」ものが良いので、100均で購入でも十分なのかなぁと考えています。
包丁の扱いに慣れてきたら、先のとがっていないステンレス製の包丁にレベルアップすると、「切れる」包丁も安全に慣れていけるかと思います。
こども用包丁 グーテ FC-790 FC-791 FC-792 ねこ うさぎ しろくま キッチン 富士カトラリー3歳料理のお手伝いで包丁を使いながら教えるべきことはこれ!
前の項目でおすすめした、プラスチック製の包丁は、本当に切れません…。
子どもたちはニンジンなどの野菜を切りたがるかもしれませんが、「順番ね」とまずは柔らかい食材で練習をしてもらいましょう!
最初におすすめするのは、豆腐やちくわやはんぺんなどの柔らかいものです。
正直野菜(特に根菜類)はプラ刃では切れませんので、もし野菜を切りたがるようでしたら、本物の包丁を一緒に持つようにして、自分では挑戦させないようにしてください。
切れないと子どもなりにイライラする原因になったり、無理やりやろうとすると野菜が飛んだりして危険を伴う可能性があります…。
「先にお手本を見せるから、見ていてね」
「美味しいお料理は順番が大事なのよ」
と、うまく言葉を使って、自由にやりすぎることを抑えつつやってみてくださいね。
そして、ここで1番お伝えしたいことがこちらです。
切り方にも名前がある!
ママが野菜を切るときに必ずやってほしいことがあります!
野菜の切り方の名前を出しながらママは包丁を使う、ということです。
例えば、ニンジンなら「半月切りするよー」とか「短冊切りするよー」
大根なら「イチョウ切りするよー。葉っぱのイチョウの形に似てるからイチョウ切りって言うんだよー」
キュウリなら「これは輪切りだよー。輪っかの形でしょ」
こんな感じで、『教える』というよりは『普通の会話に組み込む』イメージです。
加工していない、材料の状態の野菜や食材に触れられる。
料理の材料は、野菜は、果物は、お肉や魚は…
どんな形・名前・色・手触り…
出来上がったお料理は、使われている食材とは色も形も匂いすらも変わってしまいますよね。
経験に勝る知識はないです!
例えばこんな話をしながら一緒にお料理をするのもとっても効果的です。
「小松菜とホウレンソウの見分け方は?」
「キャベツとレタス、白菜の違いは?」
「木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いは?」
「なすやゴボウはなぜ切った後水につける?」
「ジャガイモはなぜ水につける?」
ママにとって当たり前のことでも、もしかすると、パパですら知らない、ということもあるかもしれません。
包丁の使い方や野菜の切り方は小中学校の家庭科の授業では学習している内容です。
『勉強』として学んだことは使わなければ、興味がないことならば、忘れてしまいます。
でも、子どもの頃からの常識としてインプットされてしまえば、女の子も男の子も関係なく、お料理が当たり前にできる大人になるかも知れませんね。
3歳の配膳お手伝いで、食事の作法やマナー学習のスタートに
この配膳もお手伝いさせやすいことの1つです。
ここでのポイントは、「できた料理を運ばせる」だけでなく、「並べ方まで説明して、そのとおりにやってもらう」ということです。
・お箸の向きはどちら向き?
(左利きの人がいる場合は箸のみ向きを逆にします)
・ご飯とお味噌汁は右と左どちらに並べる?
・メイン料理はどこに置く?
難しいことではありません。
うちには左利きの家族がいるので、合わせて一緒に教えることができています。
お茶碗の持ち方やお箸の持ち方も、早めに作法として身につけていけるといいですね。
月齢が上がり、どんどん大きくなるとお箸の持ち方は決まった形に定着します。
定着してしまった持ち方を修正するのは本当に大変です。
日々流れの中でできる教育なので、今日からぜひ意識的に実践してみてくださいね。
3歳でできる食器拭きのお手伝いで自立心を☆
うちの子は、なぜか食器洗いにあこがれています。
「大きくなったら洗いものするんだ!」と言って、毎日洗いものをするのを見ています…。
私からすると洗いものはやりたくない家事の1つなので、不思議なのですが、食器拭きなら…とやらせてみました。
〈食器拭きおすすめアイテム〉
・お箸やスプーン等のカラトリー類
・幼稚園のお弁当に持っていった弁当箱
・プラ製品のお皿やコップ(主に子どもが使うもの)
やはりガラス製品は大人でもそうですが、濡れていると滑りやすいですし、小さいものでも落とすと割れてしまう可能性があるので、おすすめできません。
それよりも、「ママが大きいものとガラスをやるから、こっちをお願いね」と分担をして一緒にやれるのがいいですね。
食器やカラトリーでも、子どもの手が届くところにしまえるのであれば、しまうところまでさせられると、より最後までやり通した感が得られるようです。
衣食住の学びは家庭で早めにスタート☆
この記事では、3歳からのお料理お手伝いについて、包丁の練習とともに親がすべきこと、配膳のお手伝いで子どもの成長への期待できることをお話していきました。
今はまだ早いかも、と思うことも、決して早すぎることはありません。
もちろん子ども自身の手指の器用さや言葉の理解度は個人差がありますので、言ってすぐにできないこともたくさんあるかもしれません。
でも、会話の中で当たり前に出てくること、ママが当たり前にやってくれていることは、子どもたちの中に確実に残ります。
ママやパパが靴をそろえないのであれば、子どもも靴をそろえないですし、挨拶をしない両親ならば、子どもも挨拶はしない子になります。
少し極端な話ではありますが、つまりはそういうことです。
子どもと親は鏡です。
子どもにさせたいのであれば、まずはママとパパ、2人の意識を少しだけ変える必要があります。
ママだけでは意味がないので、パパともきちんと共有して、2人で同じ方向を向きましょうね。